役職手当と残業手当

 役職手当だけもらって残業手当も休日労働手当もつかない管理職なんてヤダッ!?
 「ホント、やってられないですよ。若手社員は給料が安いなんてブーブー言ってますけど、今いちばんキツいのは私たち管理職。
 うちはアパレルメーカーで、私たち事務系社員も売り出しのときなんかは休日返上で出勤しなきゃならないんです。若い者もイヤがってますけど、彼らはまだ休日労働手当がつくでしょ。
 でも私たちなんてそれがつかないから、いい年こいてハッピ着てタダ働きですよ。トホホ・・・」

管理職の悩み

 こーゆー管理職の悩みは深刻みたい。そう、管理職(役職)になると、役職手当が支給されるかわりに、残業手当や休日労働手当がつかなくなることが多いんだよね。
タイムカードを押さなくてよくなる、って会社もあるらしい。そんなの別にうれしかないけどさ。残業や休日出勤がほとんどない会社だったらラッキーって感じかもしれないけど、残業タップリの企業だったら、財津一郎じゃないけど、キビイシ〜ッ!ってもんだよね。

 一方、管理職以外に支給される残業手当や休日労働手当ってのは、なかなかいいお小遣いになるぐらいの額。労働基準法では、時間外(残業)手当は通常の賃金より最低でも25%以上高くなければならないって決まってるんである。これが午後10時以降から翌日朝5時前までの深夜残業ともなるとさらに高くなって、通常賃金の50%以上という割り増しになることもあるのだ。
 もちろん、休日労働も割り増し賃金になるゾ。労働基準法に定められた休日(週1回の休日)は35%以上の割り増しだし、深夜の休日労働だったりしたら60%以上の割り増しを要求できるハズだ。
「私の会社って商社なんだけど、リストラのせいかこのごろすっごく忙しいの。月に残業60時間なんてアタリマエ。ときどきは休日出勤もするし・・・。残業手当で家賃払えちゃうぐらいよ」
というのは26歳のK枝さん。そんな彼女に比べて、さっきの管理職のカワイソーなこと。しかも彼いわく、管理職にはもっとヒサンな境遇が待っているのだそうだ。どういうことかというと、会社が残業代の多いヒラ社員を、『抜擢」との名の下に管理職にしてしまうらしいのだ。こうすれば残業手当なんかはいらなくなるし、その上のホンモノの管理職たちは若手管理職に押されて閑職に追いやられていくって図式が成り立つことになる。

 クッソ〜、こーなってくるとヘタに管理職になって役職手当なんかもらうより、残業手当稼いだほうがずっといいってことになるよな。みんな、若いうちにセッセと働こうぜ!

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